風俗嬢は賃貸物件を借りられる?審査に通るコツ・借りるための準備も

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風俗嬢は賃貸物件を借りられる?審査に通るコツ・借りるための準備も

「風俗の仕事だと、家を借りにくい」と言われることがあります。確かに、さまざまな理由から賃貸物件を風俗嬢は借りにくいことは事実です。しかし、いくつかのコツを押さえることで、賃貸物件の審査が通りやすくなります。

この記事では、風俗嬢が賃貸物件を借りにくい理由と、入居審査に通過するコツについて、詳しく解説します。また、風俗嬢が賃貸物件を借りる上で行うべき準備についても取り上げるため、ぜひ参考にしてください。

 

1.風俗嬢が賃貸物件を借りにくい3つの理由

風俗嬢が賃貸物件を借りるためには、大家もしくは不動産管理会社の実施する審査に通り、賃貸契約を結ぶことが必要です。ここでは、風俗嬢が審査に通りにくく、賃貸物件を借りにくいと言われる理由について解説します。

 

1-1.収入が不安定であるため

賃貸物件の審査では多くの場合、収入の安定性が確認されます。一方、多くの風俗店の給料システムは指名数や接客人数に応じた完全歩合制であることから、風俗嬢の収入は安定しません。お店の集客が少ないタイミングや指名のお客さんが減少してしまった時期には、たとえば月に100万円稼げていたものが、月に50万円しか稼げない状況になることもあります。

家賃の滞納が発生すると大家や不動産管理会社には損失が発生するため、収入が安定しない人に対して、賃貸物件を貸すことはリスクです。そのため、家賃の滞納リスクを回避するために、風俗嬢は審査に通過できない場合もあります。

 

1-2.トラブルを起こしやすいと思われているため

昼間に稼げる風俗店もあるとは言え、多くの風俗嬢の勤務時間は夜間です。社会的にも風俗嬢は「ナイトワーク」と認識されることが多く、生活リズムが異なることで起こりうる騒音トラブルを回避するため、賃貸物件を借りられないケースがあります。

もちろん、風俗嬢の中には他の入居者に配慮して生活できる人もいることは事実です。しかし、人間性を把握することは難しいことから一律で、「風俗嬢には貸さない」と対応される可能性があります。

 

1-3.収入の証明ができない人がいるため

風俗嬢は一般的にお店と業務委託契約を結び、収入を得ます。つまり、風俗嬢はフリーランスの個人事業主にあたり、一定以上の収入があれば確定申告して、納税を行うことが必要です。

確定申告とは、1年間に得た収入・経費の金額などをもとに納税額を計算し、税務署に申告する手続きです。確定申告していない風俗嬢は家賃の支払い能力を裏付ける収入証明書が手に入らず、審査に落ちるケースがあります。

なお、確定申告を適切に行っている風俗嬢は収入証明書を発行できるため、支払い能力の裏付けが可能です。

 

2.風俗嬢が賃貸物件の審査に通る5つのコツ

風俗嬢は審査に通りにくい傾向があるとは言え、実際には賃貸物件を借りている人が多くいます。無事に賃貸物件の入居審査に通り、気に入った部屋に住むためには、以下の5つのコツを意識しましょう。

 

2-1.ナイトワークOKの物件を探す

風俗で働いていることを理由に審査に落ちるリスクを軽減するためには、ナイトワークOKの物件を探しましょう。ナイトワークOKの物件とは、風俗勤務やキャバクラ勤務の人に賃貸することを前提として運営している賃貸物件です。

なお、ナイトワークOKの物件を探す際には不動産会社に対して、風俗勤務を伝える必要はありません。多くの場合は「ナイトワーク」の表現で意図を理解してもらえ、条件に合う物件の紹介を受けられるでしょう。一般的な不動産会社の対応が不安な場合は、ナイトワーク専門の不動産会社や繁華街付近にある不動産会社に相談する方法も一案です。

 

2-2.預貯金審査を受ける

十分な預貯金がある人が審査に通るためには、預貯金審査を受ける方法もあります。預貯金審査とは通帳などを提示して資産の保有状況を示し、家賃の支払い能力を証明することです。

預貯金審査の審査基準は物件によって異なるものの、一般論としては2年分程度の家賃が必要と言われています。たとえば家賃8万円の部屋を借りたい場合は192万円程度の残高がある通帳を提示すると、信用力が高まるケースもあるでしょう。

 

2-3.風俗以外の仕事を掛け持ちする

一時的にでも風俗以外の仕事を掛け持ちすると、アルバイトや会社員として審査を受けられます。風俗以外の職場の信用力が後押しになれば、審査に落ちるリスクの軽減を図ることが可能です。

しかし、賃貸物件の審査では、その時点における職場の勤続年数や年収も考慮されることがあります。そのため、「掛け持ちすれば必ず、審査に通る」とは言い切れません。また、不動産管理会社によっては入居した後、勤務先を変更した場合の通知を依頼される可能性があります。

 

2-4.連帯保証人を立てる

親族に頼れる場合は連帯保証人を立てると、審査に通る可能性が高まることもあります。連帯保証人とは、賃貸物件を借りた人が家賃を滞納した場合に肩代わりする人のことです。連帯保証人の条件は大家や不動産管理会社によって異なるものの、多くの場合は以下を満たす人に依頼できます。

  • 家賃の支払い能力がある人
  • 2親等以内の親族(親、兄弟姉妹、祖父母など)
  • 国内に住んでいる人

ただし、不動産管理会社によっては連帯保証人を立てる方法ではなく、保証会社の利用を依頼される可能性があります。近年では連帯保証人を立てる場合も保証会社の利用が必須の賃貸物件もあるため、詳細を確認した上で、対処法を工夫しましょう。

 

2-5.内見時の印象に気をつける

一部の大家や不動産管理会社は、申し込みした人の印象を内見時や問い合わせ対応時にチェックし、審査の際に考慮します。審査に通るためには以下のポイントを意識し、良い印象を与えられるようにしましょう。

  • 清潔感ある服装を選択する
  • 過剰な露出を控える
  • 言葉遣いを丁寧にする

反対に、担当者の説明を雑な態度で聞いたり契約条件に過剰な文句を言ったりすると、印象を損なうリスクがあります。自分自身が大家の立場になった時には「どのような相手と契約したいか」をよく考えて、誠実な態度を取りましょう。

 

3.風俗嬢が賃貸物件を借りるために行うべき準備

風俗嬢が賃貸物件を借りるためには審査に通ること以外にも、必要な事前準備がいくつかあります。手続きをスムーズに進めるためには、事前準備の詳細を理解しておきましょう。

 

3-1.必要な初期費用

賃貸物件を契約する際にはさまざまな費用がかかるため、余裕を持った金額を用意しましょう。以下は、初期費用として支払うことが多い代表的な項目です。

  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 前家賃
  • 火災保険料
  • (保証会社を利用する場合)保証料

敷金とは、物件を退去する際に室内設備や内装を元々の状態に戻すために利用される金銭です。礼金とは、賃貸物件を所有する大家に対する謝礼として支払う金銭を意味します。

初期費用の金額は契約条件や物件に応じて異なるものの、家賃の4〜5倍程度が目安です。「敷金礼金無しの物件を選択する」もしくは「仲介手数料無料の不動産会社を利用する」場合には、相場以下の金額に収まる可能性もあります。

 

3-2.必要な書類

賃貸物件の審査に申し込む際には多くの場合、以下の書類の提出が必要です。

  • 入居申込書
  • 本人確認書類
  • 収入証明書
  • 住民票

入居申込書は、不動産会社の書類に必要事項を記入して準備します。本人確認書類とは、免許証やパスポートなどです。

なお、審査の申し込みを行う際に書類の提出が求められる場合もあれば、審査に通過してから書類の提出を求められる場合もあります。また、連帯保証人を立てる場合には、連帯保証人の住民票や収入証明書なども準備しましょう。

 

まとめ

風俗嬢は、一般的な会社員に比べて収入が不安定な傾向にあるため、賃貸物件を借りにくいと言われることがあります。しかし、ある程度の預貯金があれば、預貯金により審査を受けることが可能であるため、賃貸物件の審査が通りやすくなります。また、風俗以外の仕事を掛け持ちしたり、連帯保証人を立てたりすることで、審査を通過することが可能です。

一般的な会社員に比べて、風俗嬢は大金を稼ぎやすい仕事です。転居・一人暮らしなどを考えている方は、預貯金による審査などを活用して、スムーズに賃貸物件を借りましょう。

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